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『モヤ対談』 花田奈々子著 小学館
この本は、書店を経営する著者が20名のゲストを招き、さまざまなテーマについて語る対談集である。著者が自ら気になる本を選んでいることもあり、対談が「自分ごと」であるのが本書の魅力である。SNSの急劇な発達で、自分ごとで発言すること、特に文字に残すことの怖さを覚える今日。この本を読むと、自分が感じる興味や違和感をうまく言葉にしていて、言語化することで他人と共有できる楽しさを改めて感じた。
「日本語はこわくない」の著者、飯間浩明氏との対談の中で「言葉はマルバツじゃないんだよ、と伝えたい」という一文がある。言葉にはマナーがあることは理解するが、時代や流行りによって用例用法がかわるのは当たり前のことで、それにうまく流されることも必要なのだ。正解不正解を考えていると、日本語を楽しむことを忘れてしまい、誰にも指摘されないことを大切にしすぎる故に、伝えたいことが表現できない…そのような人が私も含め多い気がしている。
言葉は、表現は、人によって異なる。それはその人のセンスや好みが集約されたものであり、そこが面白い。その幅を自分にも他人にも許すことで、言葉をもっと楽しもう、と。全編を通して、対談の中に自分も入り込める1冊。さらに、この本のいいところは、対談先の本が読みたくなるところ・・・読みたくなった本は、ぜひ住職書房でお買い求めくださいね。
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